ヒヨコ豆の平パン【Chickpea Flatbreads】

ヒヨコ豆の平パン【Chickpea Flatbreads】
  1. おいしそう!

料理紹介

2000年代後半ぐらいからでしょうか。
私の中で、中近東料理、しかも直球ではなく、たとえばロンドンのモダン店などを経由した中近東料理が非常におもしろく、イギリスに行くたびに楽しんでいます。

あるとき、ちょうど滞在期間中にロンドンのクッカリースクールで、1日中近東料理コースがあるのを見つけ、チェックしたところすでに満席。
一応、とウエイティングに登録したところ、直前になってキャンセルが出たと連絡が入り、すかさず、行きます!と返事。
コースで一緒だった方は、1年越しで参加できたらしく、「あなた、ラッキーね! 人気でなかなかとれないのよ」と。

日本では、中近東料理を食べられるお店自体がまだ少なく、経験値はおろか、知識も情報もさほど有してない中で参加したのですが、これが私には新しいことづくめに有意義な一日でした。

前置きが長くなりましたが、このヒヨコ豆の平パンも、そこで習ったレシピをベースにしたものです。

★材料

(5人以上分)

  • 強力粉

    450g+適量

  • インスタント・ドライイースト

    小さじ1 1/2

  • 大さじ1/2

  • グラニュー糖

    大さじ1

  • 300ml

  • ヒヨコ豆缶

    1缶(400g/正味240g)

  • クミンシード

    大さじ1

  • コリアンダーシード

    大さじ1

★作り方

(30分~1時間)

  1. 1.

    大きいボウルにバターを塗っておく。
    天板にクッキングシートを敷いておく。
    オーブンを150℃に温めておく。

  2. 2.

    クミンシードとコリアンダーシードをクッキングシートを敷いた天板に広げ、150℃のオーブンで5分、軽く焼き色がつくまで焼く。
    ブレンダーなどで砕く。

  3. 3.

    ヒヨコ豆缶の水気を切り、フードプロセッサー(もしくはブレンダー)で、なめらかになるまで回す。

  4. 4.

    水を人肌程度に温める。強力粉と塩を合わせてふるう。インスタント・ドライイーストとグラニュー糖を混ぜる。

  5. 5.

    4の粉類にドライイーストとグラニュー糖を合わせたものを加えて混ぜ、真ん中にくぼみを作る。
    くぼみに、4の人肌程度に温めた水を注ぐ。

  6. 6.

    生地をこねる。最初はべたべたするが、だんだんまとまってくる。
    約5分こねたら、2のスパイス類と3のヒヨコ豆を加え、さらに約5分こねる。

  7. 7.

    バターを塗っておいたボウルに移し、軽くラップをして、暖かい場所で約1時間発酵させる。

  8. 8.

    オーブンを220℃に温める。
    天板にクッキングシートを敷く。

  9. 9.

    7の生地を作業台の上でひとこね(ガス抜き)し、生地を16等分にする。
    ※半分、半分、半分とカットする。きっちりやりたい場合は、この時点で生地の重さを量り、16等分した重さに分割する。

  10. 10.

    作業台に強力粉をふるい、9の分割した生地をおき、5mm程度の厚さの楕円形に広げる。

  11. 11.

    天板に並べ、220℃のオーブンで15分、表面に焼き色がつくまで焼く。

  12. 12.

    焼き上がったら網の上で冷ます。

★ワンポイントアドバイス

ポイントは、クミンシードとコリアンダーシードを使うことで、これ、あらかじめパウダーになっているものを利用しても悪くないのですが、風味がイマイチ。
若干手間ですが、ローストさせて砕くことで、この平パン独特のフレイヴァーがしっかり作られます。

実は、私のお楽しみは、この平パンをもう一度焼いて食べること。
できあがった平パンを、縦長に5本程度に切ったり、2枚におろして半分に切って、オーブントースターで焼きます。
これをオリーヴオイルにつけて食べると、ワインやビールのおともにぴったり!
わざわざこれを食べたいために作ることはありませんが、この平パンを作って余ったときの大きなお楽しみです。

りこりすさん

りこりすさん

イギリス菓子&料理研究家 食の編集者/ライター、フードコーディネーター“りこりす”がお届けするブログです。 イギリスには住んでいたこともあり、お菓子をはじめイギリスの食のとりこになり、現地に料理コースに通ったことも。 FBページ「イギリス菓子の会」主宰