鬼
  1. おいしそう!

明け方ギロリ開いた血走った目を枕にのせて 「あなたは鬼です」 と母ははっきりと言った。 「わたしは鬼ですか」 とこたえて、 「わたしは誰の子でしょうか」 と訊く。 「知りません。」 「おかあさん、ごめんなさい」 「誤る必要などありません」 「許してください」 「許すも許さないも、あなたはあなた、わたしはわたし。 人の痛みを知らない人間は、人間ではありません」 「ここにいるのは誰の子でしょうか......

ricaさん

ricaさん

こんにちは。 川辺のほとりのきれいな光が射し込むスペースに、パートナーと暮らしています。 築地市場が近いことと、仕事場兼住居という事情 があり、ほとんどの食事を家で作ります。 仕事関係の人もいらっしゃるので、苦手だったサンドウィッチもよく作るようになりました。