by ましろさん
2016/02/10 UP
コメントをお寄せくださいまして、ありがとうございます。
それは大変な思いをされましたね……。お手間と材料をかけられたなかで困っていらっしゃったこと、私も大変悲しく拝読させていただきました。
炒り卵のようになった、ということでしたので、こちらでもコメントをいただいてすぐ先程までいろいろ試してまいりました。
ましろさんのお手元の状況の詳細が分かりませんでしたので、考えられる範囲での原因推察とお答えできる結果であることを、まずはじめにご了承いただけたらと存じます。
まずは、無塩バターの温度が変わるほどに温めすぎてしまい、冷たい状態の卵を混ぜてしまったことによる、卵の凝固や分離です。
この場合は、たとえ少しずつ加えて丁寧に混ぜたとしても、結果としてきれいに混ざることがなくなります。少々の分離(近くで見た際に粒が確認できる)程度でしたら、そのまま進めていただいても生地を作ることができますが、食感や膨らみ具合は悪くなります。
炒り卵とおっしゃっていたことから、無塩バターのほうが温まりすぎてしまっていたのでは、とはじめに推察いたしました。いかがだったでしょうか。
卵の分離か原因ということでしたら、無塩バターと同様に室温においておき、同じ温度にしてご使用いただければと思います。ただし品質が変わってしまうほど長い期間室温に放置してお使いになりませんよう、その点はご注意くださいませ。
次に、無塩バターと粉糖を完全に混ぜきらなかった場合と、トッピング用の粉糖を使ってしまった場合のふたつです。
トッピング用粉糖は、そも何かに混ざったり溶けたりすることのないよう作られたものなので、生地に使うことは当然ながらおすすめできません。少量用に販売されている粉糖には、トッピング用として加工されているものも多いので、もしやと思いました。もし粉糖の種類に不安があるときには、グラニュー糖でも作ることができます。
それから卵に関しまして、卵白の水分量が著しく多かったり少なかったりする場合もございます。通常の卵より大きな卵や小さな卵(ひとつ50~60g程度よりかけ離れた重さ・大きさのもの)をお使いになられる際には、卵の個数のみでは量れない場合もございます。
さらに、作業をされる室温が激しく低い、または逆に高すぎる場合もございます。いまは冬ですので、低すぎる場合には作業途中でもバターが冷えて硬くなっていきます。もしやわらかくしようとした工程で溶けかけている部分(気づきにくい内部等)がありますと、バターそのものが分離してしまいます。そこへ別のものを混ぜようとしても、混ざらなくなってしまいます。温度が高すぎると今度は徐々に溶けていってしまい、溶かしバターのごとく水っぽくなってしまいます。そうなると手順どおりの作業結果にはなりません。
やわらかく戻したバターというのは、泡だて器でかき混ぜ、泡だて器を持ち上げたときにやわらかな角が立つ程度の状態のことです。
このたびのレシピで、そこまでの基本的なお菓子作りに関してのご説明が網羅できていなかったということでしたら、その点は心からお詫び申し上げます。
炒り卵という状態には、卵が加熱されない限りなることはないので、新鮮なものをお使いになっていると思われますし、上記の説明で改善できるのかどうかは判断が難しいところではありますが(タンパク質は50度あたりから粘度が上がってきますので)。
少しでもお力になれたらと思い、返信というこの場にてご回答申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。
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