詩「煙草」

詩「煙草」
  1. おいしそう!

煙草の煙を吐くと 落ち着く… 生きていると 辛いことや悲しいことは 後を絶たない 涙がこぼれ落ちそうなとき 煙草に灯をつけて 深く呼吸する 紫色の煙が 心の中の薄暗い影を乗せて 私を浄化してくれる 悲しいことや 苦しいことを 言葉にするのが とても苦手なんだ だから 煙草に灯をつけて 遠くを見つめる 瞳の奥から溢れる涙が 紫煙に乗って 空へ昇ると 不用意に泣いたりしなくて済む 煙草を吸い始めた......