メニューのマンネリ化は盛り付けで解消する。
家庭料理というのは、毎日毎日違う料理を作るものではなく、
ある程度のローテーションでぐるぐるまわすものです。
これはどこの家庭でも当たり前のことで、なんら問題はありません。
ただ、家族に
「またこれ?」
という雰囲気を出された場合、作り手としては頭を抱えるわけです。
これで陥りがちなのが、
目新しいおかず作りにチャレンジしてみる方法。
どこの国の料理なんだ??
っていう自分でもよくわからない料理にチャレンジしてみたり、
使ったのことのない不思議な調味料を買ってきて、
料理に加えてみたり・・・(苦笑)
もちろん悪くはないのですが、
知ってます?
家族、・・・特に男性陣は、
「またこれ?」と言う雰囲気をあからさまに出しつつ、
でも
「やっぱり定番は大きくはずしてくれるなよ。」
というとても矛盾した気持ちを持っている
生き物なのです(笑)
私もマンネリ化を打破するために何度か変な料理を作り(笑)、
夫に「いつものでいいよ。」と言われたり、
目新しい調味料を買って、たいしてうまくもないものを作り、
結局その調味料は一度しか使わず、無駄にしてしまったり・・・(汗)
まぁ、いろいろあったわけでございます。
そこでいきついたのが、
新しい料理に手を出すことではなく、
「盛り付け」で変化を出すという方法です。
これ、なんだかわかりますか?
ふふふ。
これ、大抵の人が大好きな「とんかつ」なんです^^
とんかつって、だいたいキャベツの千切りと一緒で、
お皿にキャベツととんかつとをそれぞれ盛って、おソースかけて食べるもの。
でもそんな固定概念はとっぱらい、
斬新な盛り付けをしてみたというわけです。
大事なのは
とんかつはあくまでそのまま!
という点(笑)
まずは、皿の中央に、グリーンリーフとピーマンの薄切りとトマトを並べます。
とんかつは、
豚ロースに塩・コショウをして薄力粉→溶き卵→パン粉で衣をつけ、
揚げ焼きに。いたって ふつーです(笑)
で、とんかつが揚がったら、いつものように食べやすい大きさに切ります。
これもいつもと同じ。
その切ったとんかつを、
サラダの上にランダムな感じで積み上げていく、
という点から変化を出すわけです。
で、ポイントはこれ。じゃがいもを千切りにして素揚げし、塩をしたもの。
これをとんかつの上にこんもりとのせます。
いつもだったらその料理にはない「食感」を加えるということは、
思いのほか、かなりの変化につながるものです。
あとは、レモンを添えて、食べる時は、レモンをきゅっと全体に絞り、
おしょう油をさらっと全体にかけるだけ。
いつものとんかつが、全く別物に変身しちゃた感じがしませんか?
家族にとっては、
「とんかつ」という定番料理はしっかりと守られているわけですし、
変な調味料を加えられたわけでもありません。
ソースがしょう油にかわっただけ。
しょう油は食べ慣れた味ですので、間違いがありません。
また、上のじゃがいもがいい仕事をしてくれるわけです。
素材としてはどれも食べ慣れた味ですので、
こちらもなんら問題は起こらないでしょう。
これで、家族は、
定番料理でありながらもいつもより新鮮な気持ちで、
「とんかつ」と向き合うことができるはずです(笑)
このように、メニューのマンネリ化は、
盛りつけをかえるだけで充分カバーできるものであることを覚えておくと、
少ないレパートリーの中でも
バラエティーに富んだ演出ができるようになるわけです。