スイス・ロール【Swiss Roll】

スイス・ロール【Swiss Roll】
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    おいしそう!

料理紹介

ロールケーキというのは和製英語で、英語ではスイス・ロール。
家庭で作る菓子の代表的なもののひとつで、シンプルにジャムを巻いて仕上げるのが一般的です。

日本でも、ン十年前は、ロールケーキではなく、スイス・ロールと呼んでいたように記憶しています。
ケーキ屋さんで1本もしくは2本、日常菓子として、または贈答用などに売っていたことを覚えています。
山崎製パンなどパンメーカーでも販売していて、よく食べていました。

今、日本で人気のあるロールケーキは、スイス・ロールというより、スイス・ロールの派生形のように私の目には映ります。
クリームたっぷり、スポンジもふわふわ、というのは、スイス・ロールとはちょっと違うかな(はっきりとした定義はないようですが)。
スイス・ロールは、今の日本の一般的なスポンジ生地より生地がエギー(卵っぽい)で、ジャムかクリームを薄く塗って(フィリングたっぷりでない)丸めるのが、っぽい。
私が子供のころに食べていたものが、スイス・ロールという気がします。

ケーキ生地は、26×19cm型のトレイ1個分です。

★材料

(5人以上分)

  • 3個

  • グラニュー糖

    65g+適量(大さじ1程度)

  • 薄力粉

    85g

  • ベーキングパウダー

    小さじ1

  • バニラエッセンス

    少々

  • ラズベリージャム

    適量(大さじ3程度)

★作り方

(30分~1時間)

  1. 1.

    型にバター塗り、クッキングシートを敷いておく。
    オーブンを200℃に温めておく。

  2. 2.

    薄力粉とベーキングパウダーを合わせて、2〜3度ふるう。

  3. 3.

    ボウルに卵とグラニュー糖65gを入れ、もったりし白っぽくなるまで泡立てる。
    ※ある程度の幅でひらひらとリボン状に落ちるぐらいが目安。

  4. 4.

    3に2のふるった薄力粉とベーキングパウダーとバニラエッセンスを入れて混ぜる。
    用意しておいた型に生地を流し入れ、表面をならす。

  5. 5.

    200℃のオーブンで10分焼く。
    ※表面に焼き色が付き、生地がかたくなったらOK。

  6. 6.

    ケーキを焼く間にケーキを焼いたトレイよりもやや大きくクッキングシートをカットし、広げ、グラニュー糖(大さじ1程度)を広げる。

  7. 7.

    ケーキが焼けたら、ケーキが熱いうちに6の上にひっくり返して広げ、ケーキを焼くときに敷いたクッキングシートを外す。

  8. 8.

    横長にケーキを置き、手前の巻き始めから2.5cm程度内側に切り込みを入れる。
    ※切り込みは巻きやすくするためのものなので、ナイフを深く入れないこと(ケーキが切れてしまうので)。

  9. 9.

    ラズベリージャムを全体に広げ、巻く。
    ※端にかたい部分があり、巻きにくければ、取り除く。
    ※丸めるときは手早く、そして押さないこと。

  10. 10.

    巻き上がったら、クッキングシートで包み、30分ほどそのままにし、形をなじませる。
    ※巻き終わったら、作業台の角などを利用し、押し当てるようにし、クッキングシートを引っ張りながら成形すると、作業がしやすく、かつきれいに仕上がる。

  11. 11.

    クッキングシートを外し、適当な大きさに切る。

★ワンポイントアドバイス

スイス・ロールは、巻きがポイント。息をのみ、一気に巻き上げるといいでしょう。
このレシピでトレイを使ってケーキを焼いているのは、巻きを少なくして、巻きやすくするため。
慣れれば、1.5倍の分量で約30cm四方の天板で焼いてもよいでしょう。
生地が焼き上がってから時間をおかずに丸めると、生地と生地がなじみ、形作りやすく、また巻き上がりをクッキングシートで巻いて生地を休ませるので、ケーキ内の湿気が蒸発しにくく、しっとりと仕上がります。

このスイス・ロールの生地の分量は、スポンジ・ケーキのそれとほぼ同じですが、気持ち卵っぽさを出すために、薄力粉とグラニュー糖の量を少し減らし、高温で短時間でしっかり焼きます。
ジャムはそのままの状態で広げても構いませんが、温めてから塗るとより広げやすい。
グラニュー糖を広げたクッキングシートで巻いていますが、グラニュー糖は巻き上がってから、仕上げにふっても(その場合、粉砂糖でもOK)、面倒なら省いても構いません。

りこりすさん

りこりすさん

イギリス菓子&料理研究家 食の編集者/ライター、フードコーディネーター“りこりす”がお届けするブログです。 イギリスには住んでいたこともあり、お菓子をはじめイギリスの食のとりこになり、現地に料理コースに通ったことも。 FBページ「イギリス菓子の会」主宰