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秋はテレビドラマの再編の時期。
私はかじりつくほどテレビには熱心ではないが、先の月9「スローダンス」はちらちらと見ていた。
なぜならヒロイン役の「深津絵里さんの」ファンである。正確に言うと「恋ノチカラ」以来、
深津さんが演じる30過ぎの女性像がとても好きなのだ。


30歳を過ぎて、独身で、仕事がんばってて、と言うと、一昔前は寂しいお局か、
はたまた仕事一筋のキャリアウーマンとかそんなイメージが付きまとったように思うが、
私のまわりのそういった境遇の友人たちは、実に明るくナチュラルに今を楽しんでいて
そのさっぱりと潔い感じが深津さんの演じるキャラにリアルに重なる。


かく言う私も、独身でこそないが子供はなく、似たような身の上であり、
さすがに会社ではバリバリと音が鳴るかはさておいて、それなりに働いているつもりである。
しかし一歩会社を出れば気の置けない友人たちと「マスタ〜!芋焼酎ロックでー」なんて
大声を出している^^。

ある意味この潔さは、20代そこそこの「肩から落ちるか落ちないかのピンクのカーディガンをはおって、
しおらしく微笑む」ようなフェミニンな女性には理解し難いだろう。
そして悲しいかな、男の人もドン引き!?かも知れない。

しかしそんな男の人に、雑誌で掲載された「夜景がきれいなNew Openのお店」に招かれたとしても
今の私たち(←ここであえて“私たち”とさせていただく)には夜景ごときはちっとも心に響かないのだ。
ましてお世辞にも「キャー素敵ね♪」なんて黄色い声は決して出さない。

もちろん私にもそういったシチュエーションが嬉しい時期もあったに違いないが、
これまで色々と泣いたり笑ったりの経験を積んだ今は、そんな見た目の華やかさよりも
心許せる場所で自分を緩くさらけだし、性根で人と付き合う喜びを知っている。


これからも仕事はがんばります、もちろん女も捨てたわけではありません(笑)。
でも肩ひじ張らず、見栄張らず、ナチュラルに「カッコかわいく」年を重ねたいと思うのです。