第一部はしょうゆ博士こと『日本醤油技術センター』松本秀樹さんにしょうゆの基礎知識を学びました。「しょうゆには何種類の『香り成分』が含まれているでしょう?」実はしょうゆの香り成分はとても豊富。ヒヤシンスやバラなどの花、パイナップルや桃などの果物などの香りまで300種類以上だそうです。
「香り」の次は「見た目」。【大豆】【小麦】【食塩】の原材料に【麹菌】を加えたしょうゆの元が発酵度合いの違いで、薄い茶色から濃い茶色に変化していきます。「今日は暖かいので、ポコポコと気泡を出しながら急速に発酵が進んでいます」と博士。なかなか見ることができない貴重な発酵の瞬間を、目の前で見ることができてラッキーでした。
続いては、【こいくち(濃口)】【うすくち(淡口)】【たまり(溜り)】【さいしこみ(再仕込み)】【しろ(白)】5種類のしょうゆの見比べ&味比べ。「辛い」「トロトロしてる」「ずっと舐めてたい」「しょっぱい」などそれぞれの感想を言い合いながら盛り上がりました。
第二部は人気料理家ちょりママさんの登場です。「今日、私、二品をつくるのに包丁持ってきてないんです。それくらいカンタン!」というビックリなヒトコトに期待が高まります。 一品目『ブリの照り焼き』は魚の臭みを取るために【こいくち(濃口)】しょうゆをひと垂らし。 二品目『しょうゆ洗いの豚しゃぶ』はその名の通り、茹でた豚を氷水ではなく【しろ(白)】しょうゆで洗う(和える)レシピです。
続いてお待ちかねの試食タイム。しょうゆで臭み消しをした『ブリの照り焼き』には「全然、魚臭くない!」という感想があちこちで聞かれました。また『しょうゆ洗いの豚しゃぶ』には「見た目は上品だけど、味はしっかりしてておいしい」「サラダのようにカンタンにつくれるのに、立派なおかずになるからこれは助かる」など大満足の様子。どちらもご飯にぴったりなおいしさでした。 毎日使っているしょうゆについての知識が深まり、料理がますます楽しくなりそうです。