庄司いずみさんの
お肉なしで大満足!くるみでベジタリアン
肉がわりにもなるくるみ料理に、今夢中です!
こんにちは! 野菜料理家の庄司いずみです。
料理研究家ではなく、野菜料理家と名乗っているのは、私自身がベジタリアンで野菜だけの食事を楽しみ、料理家としても植物性100%のレシピを紹介しているから。
私がベジタリアンになったのは、娘が産まれたあとのちょっとした体の不調が原因だったのですが、もともと肉や魚よりも野菜好き。
ちょうどその頃マクロビオティックやベジタリアンが流行り始めたこともあって、「ベジタリアンも素敵かも!」という軽い気持ちからスタートしたのです。
それが、もともと野菜好きだったこともあり、気がついたらもう、私のベジタリアンライフも20年近くがたったことになります。
野菜が好きだから、肉や魚なしのごはんに不満を感じることはありませんでしたが、もちろん時には慣れ親しんだ味が恋しくなったこともあります。
キーマカレー、麻婆豆腐、餃子やハンバーグがたまに食べたくなることもあり、そんな時は、実験につぐ実験です!
今のようにスーパーで大豆ミートがスーパーで買える時代ではなかったので、ひき肉がわりにするならさて......?
しいたけや舞茸をみじん切りにした"きのこミート"は風味がよくて素敵だなあと発見したり。
水煮大豆やミックスビーンズを刻んだ"豆ミート"は甘みやボリュームが魅力。
れんこんやごぼうなどの根菜類を刻んだ"ベジミート"はひき肉以上の歯ごたえで、意外なおいしさに驚きました。
そんな試行錯誤を繰り返し、しばらくしてから知ったのが、ナッツをひき肉がわりに使う料理法。
ザクザク刻んで使えば食感はいいし、風味もよし。また適度な脂質で肉以上の食べ応えがあるのも素敵。
アーモンドやカシューナッツ、落花生など、それぞれの魅力がありますが、肉がわりに使うならくるみが使い勝手がいいなあと感じていました。
ほどよい固さとクセのない風味、包丁でもきざみやすいし、ほどよい脂質がいい感じ。何より手に入りやすいのも素晴らしい。
それに、くるみは和洋中どんな料理にも合うのです。
ということで、肉がわりに使うナッツとしてはくるみが優秀、ということになったのです。
くるみを愛するがあまり、書き始めると止まりませんが、くるみをひき肉がわりに使うならこんな料理はどうでしょう。「ひき肉料理といえば!」、誰もが大好きなボロネーゼです。
今回はちょっと健康を意識して。
パスタではなく、ズッキーニを麺代わりにしたベジパスタ仕立てで楽しみます。
スパイラルカッターがあれば簡単ですが、なければピーラーなどで薄くそいでも。一人分で小さなズッキーニ1本。大きなものなら2人分はゆうにとれます。
麺状にしたら、塩ひとつまみを馴染ませて5分おき、ギューッと水気を絞るのがコツ。これでうまみと甘みが凝縮されて、ベジパスタの満足度が上がります。
くるみはローストしておきます。
オーブンで焼いてもいいのですが、よい香りがしてくるまでフライパンで焼けば簡単です。
あとはこのくるみをザクザクきざんで、ほかの材料とフードプロセッサーにかけるだけ。
野菜は今回は赤玉ねぎとにんじんを使いましたが、セロリやピーマンなど、あり合わせでも大丈夫。カットトマト缶とくるみ、野菜をフープロにかけるだけでソースができるのだから素晴らしい。
あとはズッキーニのパスタ風と和えるだけ。
ほら、できた!
簡単なのに、くるみの力で濃厚でビックリするほどおいしいのです。
トマト缶はうまみの強い素材だから、うまみの相乗効果で肉とは違った魅力が生まれます。ぜひぜひお試しくださいね。
レシピはこちらです!
【くるみのボロネーゼ、ズッキーニパスタあえ】
材料:2人分
くるみ 1/2カップ(50g)
a カットトマト缶 1/2カップ分
a 赤玉ねぎ、にんじん 各25g(ざく切り)
a にんにく 1/2片
a ドライバジル 小さじ1/4
a 塩 小さじ1/4
ズッキーニ 大1本(200g)
塩 ひとつまみ
1
ズッキーニはスパイラルスライサーなどで細切りにする(なければピーラーで代用可)。これをボウルに入れて塩ひとつまみを馴染ませ、5分おいて水気を絞る。
2
くるみはフライパンでから煎りする。
3
2とaをフードプロセッサーに短時間かけ、ミンチ状にする。
4
2と3を和えて盛りつけ、好みで砕いたくるみとイタリアンパセリを散らす。
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