ひとり

ひとり
  1. おいしそう!

寝静まるとそっと抜け出した。コートの下の素足に風が冷たく走り抜けて震え上がる。頭を空にして歩きながら友に電話をした。北大の南門の向こうに広がる闇や、辻に浮かぶコンビニの灯りが夜の底のようで、力が抜けていった。 のぶちゃんには夜食が必要で、何か簡単に口にするものを買いにコンビニに入ると、軽い嘔吐が起こる。油のにおい、簡便さ、とても静かで。東京の自分の台所に立って、食材に向かって包丁......

ricaさん

ricaさん

こんにちは。 川辺のほとりのきれいな光が射し込むスペースに、パートナーと暮らしています。 築地市場が近いことと、仕事場兼住居という事情 があり、ほとんどの食事を家で作ります。 仕事関係の人もいらっしゃるので、苦手だったサンドウィッチもよく作るようになりました。