イギリスの学校で習った料理のひとつ。もともとはキャセロール料理で、最後の煮込みはオーブンで行います。習ったレシピはちょっと油が強いので、そこも含めてアレンジしてみました。
通常、オレンジといえば鴨など鳥類のジビエに合わせることが多いようです。豚肉は、というと、リンゴなど酸味のある果物とよく合わせます。ですが、このオレンジと豚肉の組み合わせもなかなかです。
付け合わせはお米がよく合います。でも、日本米のもっちりしたものではなく、ロンググレインライスなどぱらりとしたもの。ちょっと歯ごたえを残して固めにたいたものでもよし、バターライスでもお米のサラダでもよいと思います。
オレンジ色には緑がよく映えます。仕上げにはパセリを飾ったり、あさつき(チャイブだとなおよいかも)の小口切りをふりかけるときれいです。ズッキーニ、さやえんどうのソテーを合わせても。
★材料
(2人分)
豚肉(テンダーロイン/フィレ、ロースでもOK)
200g
オレンジ
1個
バター
10g
オリーブオイル
大さじ1/2
小麦粉
大さじ1/2
オレンジ・キュラソー
大さじ1/2
チキンストック
150ml
塩
少々
胡椒
少々
パセリ
少々
★作り方
(30分~1時間)
1.
オレンジの皮をおろし、ちょうど横半分のところで、飾り用に1枚スライスしつつ、半分に切る。オレンジを絞る。スライスしたオレンジはさらに半分に切る。
※よりきれいに仕上げたければ。オレンジの飾りとなりそうな部分の皮はおろさない。
※オレンジの皮をおろすのに、私はゼスターを使っていますが、おろし金でももちろんOK。絞るのも器具がなければ手でギュッと。
2.
豚肉を2.5cmの厚さに切る。ラップを大きめに切り、キッチンペーパーなどを使って水で軽くぬらす。
3.
ラップで豚肉をはさみ、めん棒などで叩いて約半分ぐらいの厚さにのばす。豚肉に塩・胡椒をふる。
※ラップを水でぬらすのは、豚肉をくっつきにくくするためです。
※豚肉をのばすので、ラップにはさむときは、周囲に余裕をもたせて。
4.
フライパンにオリーブオイルとバターを入れ、熱くなったら豚肉を入れ、中火で両面をこんがり焼き色がつくまで焼き、いったん取り出す。
5.
肉汁が残ったフライパンに小麦粉を入れ、約1分かき混ぜる。
6.
フライパンを火からおろし、チキンストックを少しずつ加える。1のオレンジの皮をおろしたものと絞り汁、オレンジ・キュラソーを加える。
※チキンストックは必ず少しずつ加えること。そうしてとろみをのばしていきます。
7.
火(弱火)に戻し、表面がぷつぷつしてきたら、約2〜3分かき混ぜながら、濃縮させる。とろみがつき始めたかな、というぐらいを目安に、豚肉を戻す。
8.
くしゃくしゃにして水でぬらしたクッキングシートを覆うようにかぶせ、アルミホイルでふたをし、とろ火で約20分火にかける。
※煮詰まったら、クッキングシートとフライパンの間から水を適宜加える。
9.
皿に盛り、オレンジのスライスを飾る。
チキンストックは顆粒や固形でOK。その場合、チキンストックは水におきかえ、あとでオレンジの皮などと一緒に入れればよいです。使うオレンジによっては、味がぼんやり甘い感じになるかもしれません。また、味をより引き締めたい場合などには、少しレモン汁を加えるとよいでしょう。
実は隠し味に醤油を、ほんの少し(あくまでもほんの少し)使ってもいけるのです。
ぐっとヨーロピアン・オリエンタルな感じにするのであれば、バターやオリーブオイルの代わりにサラダ油を使い、醤油を少々(お好みでどうぞ。足りないかなぐらいがちょうどいいかと思います)加えるとよいでしょう。