クレーム・アングレーズとはフランス語で、訳すとイングランドのクリームとなります。
クリームというものの、ソース・アングレーズとも呼ばれるように、デザートにかけて食べるソースです。
イギリスでもクレーム・アングレーズという言い方をします。
でも、これはきちんとしたレシピやメニューでのちょっとしゃれた言い方で、英語で通常呼ぶとしたら、(バニラ・)カスタード(・ソース)となるでしょう。
なんだか混乱しそうですが、クレーム・アングレーズは、カスタード・クリーム/クレーム・パティシエールの一種で、
カスタード・クリーム/クレーム・パティシエールはとろみがあるので、シュークリームやミルフイユなどに挟んだりして使うのに対し、
クレーム・アングレーズはとろみが少ないので、デザートソースとして使う、というのが違いでしょうか。
材料はほぼ同じ、カスタード・クリーム/クレーム・パティシエールとクレーム・アングレーズ。
とろみの差は、小麦粉の使うか使わないかにあるとされます。
小麦粉が入らない分、クレーム・アングレーズはゆるくなるのです。
私が習って、ほかにも試して一番イギリスっぽいなと思い、気に入って、発展させたのがこのレシピ。
ところが、このレシピでは小麦粉を使います。
そしてオリジナルでも小麦粉が入っていたんです。
でも、できあがりはゆるくって、立派なクレーム・アングレーズ。
卵黄が強くないので、あたりがやさしく、個人的には気に入っています。
★材料
(5人以上分)
卵黄
1個分
グラニュー糖
25g(1oz)
薄力粉
25g(1oz)
牛乳
240ml
バニラエッセンス
2〜3滴
★作り方
(5~15分)
1.
薄力粉をふるう。
2.
鍋に牛乳を入れ、弱火にかける。
3.
ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れ、白っぽくなるまでかき混ぜる。
4.
3に1のふるった薄力粉を加えて、かき混ぜる。
5.
2の牛乳が沸騰したら、4に少しずつ加えながら、混ぜ合わせる。
6.
5を鍋に戻し、再び弱火にかけ、絶えずかき混ぜる。
※このとき凝固させないように注意。
7.
もったりしてきたら火を止め、バニラエッセンスを加えて混ぜる。
ていねいに作るには、5の作業のあとに漉したり、6の作業の鍋を、2で牛乳を温めたものではなくきれいな鍋を使ってください。