硬くなってしまったパンを利用したイタリアのトスカーナ地方の料理、パンツァネッラをアレンジしたレシピです。私の大好きなイタリア人料理研究家の方が公表されているレシピを元に、一部日本では手に入りにくい材料は別のものに変えて作ってみました。
★材料
(1人分)
全粒粉のパン
30g(食パンでいうと約1/4枚)
アンチョビ
1きれ
オリーブオイル
小さじ1/2
塩
少々
トマトピュレ
40cc
水
10cc
粉寒天
小さじ1/2
きゅうり
1/2本
クリームチーズ
10g
オイルサーディン
1尾
紫玉ねぎ
飾り用
★作り方
(30分~1時間)
1.
注)最初にしておくこと
パンは本来硬くなってしまったものを使用するので、パンが新しくて柔らかい場合は作る前日から乾燥させておく。
200ml入りの小さい牛乳パックを使ってトマトピュレを固めるので、底から高さ約1.5cmくらいのところで切り落として四角い型を作っておく。切り取った上の部分は幅1cmくらいに切って四角いセルクルとして使用するので、そちらも用意しておく。
クリームチーズは混ぜやすいよう室温に戻して柔らかくしておく。
2.
ソースパンにトマトピュレ、水、粉寒天、塩を入れよくかき混ぜながら約2分寒天を煮溶かして、熱いうちに牛乳パックの型に流し入れる。粗熱が取れたら冷蔵庫へ。
3.
トマトピュレを冷やし固めている間に、パンの準備をします。乾燥してパリパリになったパンを水に浸して少し手でもんで水をしみこませたら素早く取り出して水気をしぼります。しぼったパンを手でほぐしながらボウルに入れ、細かくきざんだアンチョビ、オリーブオイルを加えて混ぜておく。(アンチョビに塩気があるので塩はお好みで加えて下さい)
4.
きゅうり1/2本の皮をむき、フードプロセッサでピュレにしたものを茶こしに打ち上げ、水分をきる。よく水気をきったらクリームチーズを加えてなめらかになるまで混ぜておく。
5.
お皿に先ほど用意したセルクルを置き、パンを入れてスプーンなどで強めに押しながらキュッと四角く固めていきます。セルクルは外さずに、トマトピュレを型から先にはずします。
6.
四角く固めたパンの上にトマトのピュレを乗せる。ピュレの4辺をパンのセルクルの内側に入れてから、下からゆっくりセルクルを持ち上げて抜く。
7.
オイルサーディンを半身にして上に並べ、間にきゅうりのピュレをスプーンで乗せていく。仕上げに正方形に切った紫玉ねぎを乗せる。
トマトピュレを型からはずす時は2〜3秒熱湯で容器を温めると簡単にはずれます。バットで冷やし固めて後からセルクルで抜く方法もありますが、それだとトマトピュレを必要以上の量用意しなければならないので余分に残さないよう牛乳パックを使用しています。
ワイン好きな夫に、いつもと少し違う一品を作ってみました。細かく刻んでパンに混ぜたアンチョビの塩気がほどよいと好評でした。