根菜は、その甘さからケーキやプディングに使う手法というのは、イギリスで18世紀ごろによく見られたそう。その当時はビーツやパースニップも使われていたようですが、現在ではあまり見かけません。そんな中、今もポピュラーな素材といえば、ニンジンです。
ニンジンは、イギリスのそれと日本のものでは味が違う。イギリスのものの方が甘味が強く、柿を思わせるような味わいがあります。これを食べると確かに、お菓子に使うという発想が出てもおかしくありません。
基本となる材料はニンジン、サラダ油、卵、薄力粉、スパイス類、そしてオレンジです。人によっては、そこにレモン汁、アーモンドプードル、クルミを加えたりします。
一般的なイギリスのレシピよりサラダ油の量をかなり減らしています。アイシングの量も半量程度です。このくらいが、食べやすいかなと思い、割り出しました。
アイシングはなくてもいいのですが、キャロットケーキには、クリームチーズのほのかな酸味のあるアイシングがないと、なんだか物足りないように感じられます。
このレシピは、直径18cmの型1台分です。
★材料
(5人以上分)
サラダ油
100ml
三温糖
150g
卵
2個
薄力粉
200g
ベーキングパウダー
小さじ2
ニンジン
200g
オレンジの皮(おろしたもの)
1個分
オレンジの搾り汁
大さじ1
シナモン
小さじ1
ナツメグ
小さじ1/2
クリームチーズ
100g
粉糖
25g
★作り方
(1時間以上)
1.
薄力粉、ベーキングパウダー、シナモン、ナツメグを合わせて、2?3度ふるう。オレンジは皮をおろし、半分に切り、搾る。ニンジンは皮をむき、適当な大きさに小さく切り、フードプロセッサーに回す。
※ オレンジは半分に切ったものを少し搾ると大さじ1の分量がとれる。
※ ニンジンはカットが大きいとフードプロセッサーが回るのに時間がかかるので、あらかじめある程度小さく切っておくとよい。
2.
ボウルにサラダ油、三温糖、卵を入れ、電動泡立て器で全体がよく混ざり、白っぽくなり、軽くなるまで回す。
3.
2に1のふるった粉類、オレンジの皮をおろしたもの、オレンジの搾り汁、ニンジンを入れ、混ぜ合わせる。
4.
3の生地をケーキ型に入れ、180℃のオーブンで50分焼く。
※途中、表面が焦げそうになったら、アルミホイルで覆う。
5.
ケーキを焼いている間にアイシングを作る。ボウルにクリームチーズと粉糖を入れ、なめらかになるまでよく混ぜ合わせる。
6.
オーブンから取り出したケーキは型に入れたまま10分以上、そのままにしておき、その後型から出し、網の上で冷ます。
7.
6のケーキの上に5のアイシングを塗る。
下準備
*クリームチーズを室温でやわらかくしておく。
*型にバター塗り、クッキングシートを敷いておく。
*オーブンを180℃に温めておく。
このレシピでは、ニンジンはフードプロセッサーで回していますが、おろしてもOK。包丁で切ると、きれいに切れすぎて、繊維が残るように思えます。サラダ油、三温糖、卵を合わせるのは、泡立て器で手でやっても構いません。