アイルランド生まれのパン。
名前の通り、重曹/bicarbonate of sodaを使って膨らませ、ブレッドとはいうものの、イーストを使わず発酵をとりません。
しかも使う小麦粉は薄力粉。なんでもこの地は、土地柄、小麦の種類があまりとれず、強力粉に適した小麦がとりづらいことに起因しているようです。
本来はバターミルクを使うのですが、日本では入手しづらいためヨーグルトで代用。
粉の総量を変えず、全粒粉を2割ほど使ってアレンジもできます。
焼き上がったら、温かいうちに食べるのがおすすめです。
たとえば牛肉のビール煮込みといった食事に合わせるのはもちろん、バターやジャムを塗ってティーのおともにも。
残ったパンは、食べるときに軽く温めてからいただくとよいでしょう。
★材料
(5人以上分)
薄力粉
250g+適量
重曹
小さじ1
塩
小さじ1/2
無糖ヨーグルト
200g
★作り方
(30分~1時間)
1.
天板にクッキングシートを敷いておく。
オーブンを200℃に温めておく。
2.
薄力粉250gと重曹、塩を合わせて、2〜3度ふるう。
3.
2をボウルにあけ、真ん中にくぼみを作る。くぼみにヨーグルトを入れ、生地をまとめ、直径約15cmほどの大きさの円形に仕上げる。
※こねるというより、まとめる。ボウルの底に当てるようにしながら、形作るとよい。
4.
用意しておいた天板におき、包丁で表面に十字に切り込みを入れる。
※半分から2/3程度、深く切り込みを入れるとよい。
5.
薄力粉を振りかけ、200℃のオーブンで30分、表面に焼き色がつくまで焼く。
少ない材料で、思い立ってすぐにできるのがうれしい。
しかも、発酵時間をとらないどころか、生地をこねない、ことがポイントなので、パン作りの常識を覆すような手軽さです。