フロレンティーヌとはフローレンスの、フローレンス風の、という意味。
料理の場合は、ホウレンソウが入ることを意味します。
その理由は、ルネッサンス文化をフランスにもたらした、フィレンツェ出身のカトリーヌ・ド・メディシスの大好物だったから。
なので、このレシピにもホウレンソウが入っています。
★材料
(2人分)
ホウレンソウ
100g
鶏ムネ肉
1枚(200〜250g)
バター
大さじ1
粉チーズ
大さじ2
パン粉
大さじ2
*牛乳
300ml
*バター
25g
*薄力粉
25g
*ナツメグ
適量
*塩・コショウ
適量
★作り方
(1時間以上)
1.
オーブンを180℃に温めておく。
2.
*の材料(バター、薄力粉、ナツメグ、塩・コショウ)でベシャメルソースを作る。
牛乳を電子レンジなどで温める。
鍋にバターを入れてやや弱めの中火にかけてとかし、薄力粉を加え、約1分かき混ぜる。
温めた牛乳を少しずつ入れる。
※牛乳は最初は少しずつ注ぎ、ある程度ゆるみが出てきたら、玉じゃくし1杯ずつぐらいを入れる。
牛乳を全部入れたら、かき混ぜながら約1分弱火にかける。
火から下ろし、ナツメグ、塩・コショウで味を調える。
※熱があるのでゆるいように感じられるが、冷めたらとろみが十分に出るので、この時点ではとろみがついたなと分かるぐらいでOK。
3.
鍋にたっぷりの水を入れ沸騰させる。その間にホウレンソウを水洗いし、鶏ムネ肉は皮を取り除き、2cm程度の斜め切りにする。
4.
沸騰したら、ホウレンソウをいれてゆで、コランダーにあける。
5.
中火のフライパンにバターを入れてとかし、鶏ムネ肉を表面にこんがりと焼き色がつくまで焼く。
6.
ホウレンソウの根元を取り、1/3ほどの長さに切り分ける。ホウレンソウの水気をしっかりとる。
※まだ熱いので、最初はコランダーの上でのべ棒などで押して水分をとり、切り分けた後、手で搾って水分を取り除くとよい。
7.
ホウレンソウを2のベシャメルソースを大さじ3ほどと和え、耐熱皿に置く。
8.
7の上に5の鶏ムネ肉を並べ、残ったベシャメルソースをかける。
9.
粉チーズとパン粉を散らし、180℃のオーブンで約25分、表面がこんがりきつね色になるまで焼く。
ベシャメルソースはいわゆるホワイトソースのことです。
厳密にはホワイトルー(同量のバターと薄力粉を練ったもの)と風味づけした牛乳を加えたものです。
本来は、風味づけのために、タマネギにクローブを刺して、ローリエとともに牛乳に入れて一度沸騰させ、そのあと少しおいて、濾してから使います。
でも、それはいささか面倒臭いので、ナツメグを入れることで対応します。
ナツメグの量はほんの少しですが、入れる入れないでは、コクと風味が断然違うので、これだけはケチらず使ってください。
ベシャメルソースに限らず、ソースのベースは、薄力粉1oz(25g):バター1oz(25g):液体1/2パイント(300ml)。
料理に注ぐソースの場合は、液体を倍量の1パイント(600ml)、つなぎに使う場合は、液体を半量の1/4パイント(150ml)となります。