スコッチエッグときくと、なんとなく日本の昭和のお総菜のような印象を受けます。
子どもの頃に、食卓にのぼったおかず。
名前が示す通り、イギリスにもスコッチエッグは存在します。
鶏の卵だと1個のボリュームが多いので、こちらの方がつまみやすいかなと思い、ウズラの卵で作りました。
イギリスのスコッチエッグは、おかず、というよりも、もともとはピクニックのおともであり持参ランチです。
なので、揚げたてを食べるのではなく、冷めてもおいしい、が身上。
ウスターソースをあらかじめ入れるなどして、なにもつけなくて、そのままで食べられるよう、強めの味にしています。
コショウも、若干多いかな、というぐらいでちょうどいいと思います。
イギリスには、ソーセージミートという便利な代物があります。
挽き肉にハーブなどを入れて、あらかじめフレイヴァー&味つけしてあるというもの。
日本では、業務用以外にはほとんどお目にかからないので、合挽き肉に身近な食材を加えて作りました。
スコッチエッグはイギリスでもポピュラーな食べ物ですが、その起源についてははっきりしていません。
スコッチとはいうものの、スコットランドとは関係がなく、フォートナム&メイソンが18世紀に作ったメニューから派生したという説が有力です。
そうして、そもそもはピクニック用だったものが、いつしか働く人たちの持参ランチに。
揚げ物、ですので、現代の一般家庭で作るとは思えないのですが。
トラディショナルなパブやガストロパブのメニューには載っていることが多いです。
★材料
(4人分)
ウズラの卵
10個
合挽き肉
200g
タマネギ
1/4個
卵
2個
パルメザンチーズ
大さじ1
ウスターソース
大さじ1
セージ(ドライ)
小さじ1/4
塩
小さじ1/2
コショウ
適量
薄力粉
適量(15g程度)
パン粉
適量(40g程度)
サラダ油
適量
★作り方
(30分~1時間)
1.
鍋に水とウズラの卵を入れ、沸騰したら5分ほどそのままにし、かたゆで卵を作る。
※ときどき箸などで湯をかき混ぜる(黄身を中央に寄せるため)。
2.
ウズラの卵をゆでている間に、タマネギをみじん切りにする。卵1個をときほぐす。
3.
ウズラの卵がゆで上がったら、殻をむく。
4.
ボウルに2のタマネギのみじん切り、合挽き肉、卵1個、パルメザンチーズ、ウスターソース、セージ、塩、コショウを入れ、粘りが出るまでこねる。
5.
4のタネの10分の1を手の平に広げ、中央にくぼみを作る。
5のくぼみに3のウズラの卵をおき、卵全体をタネで包む。
これを10個作る。
6.
薄力粉をまぶし、2の卵をといたものにくぐらせ、パン粉をまぶす。
7.
鍋/フライパンを火にかけ、サラダ油を入れ、180℃になったら、6を入れる。
※パン粉を落として、すぐにあがってきたら、油が充分に温まっており、揚げるタイミング。
※油が温まる間に、9で揚がったスコッチエッグの油を切るための新聞紙やバッドを、鍋/フライパンの近くに用意しておく。
8.
5分ほどそのままの状態で揚げ、その後、1〜2度ひっくり返して、全体に均一に火を通す。
9.
まんべんなくきつね色になったら、鍋/フライパンから取り出し、新聞紙やバッドなどにおき、油を切る。
ビールに合う一品です。
そのままでも充分食べられますが、イングリッシュマスタードやマヨネーズ(クレソンを刻んで加えるとベター)を添えてもいいでしょう。