今では、主だったものとしてはキャロットケーキぐらいしか目にしなくなりましたが、かつてイギリスでは、野菜をお菓子に使うのはさほど珍しいことではなかったようです。
現在、野菜を使うお菓子は、“温故知新”というよりは、ヘルシー志向から。
そのせいか、フードマガジンやレシピ本でも随分目にするようになりました。
このレシピは、そんなモダンな流れを汲むもの。
私のレシピでは、さらにライトに仕上げました。
甘味が欲しい場合は、単純にグラニュー糖を増やしてもよいのですが、ホワイトチョコレートを砕いたり、あらかじめチップ状のものを最後に加えて焼くといいかと思います。
12×21.5cmのパウンド型1本分です。
★材料
(5人以上分)
薄力粉
125g
ベーキングパウダー
小さじ1
卵
2個
グラニュー糖
75g
サラダ油
30g
サツマイモ
約150g(必要な可食部は125g)
ホワイトチョコレート
60g
バニラエッセンス
2〜3滴
★作り方
(1時間以上)
1.
型にバター塗り、クッキングシートを敷いておく。
オーブンを180℃に温めておく。
2.
薄力粉とベーキングパウダーを合わせて、2〜3度ふるう。卵をときほぐす。ボウルにサラダ油とチョコレートを一口大に割って入れる。湯をわかす。
3.
サツマイモは皮をむき、2〜3cm程度の角切りにする。
サツマイモを耐熱容器に入れ、皿などでカバーをし電子レンジに約5分強かける。途中、2度取り出し、サツマイモをかき回す。
※途中で取り出して、サツマイモをかき回すことで均一に火を通す。
4.
サツマイモを電子レンジに回している間に、2のサラダ油とホワイトチョコレートを1の湯で湯煎にかけて、ホワイトチョコレートをとかす。
5.
熱いうちに3のサツマイモをつぶす。
6.
5に2のときほぐした卵を2〜3回に分けて入れ、混ぜる。
4のとかしたホワイトチョコレートとサラダ油を加えて、混ぜる。
2のふるった薄力粉とベーキングパウダー、グラニュー糖、バニラエッセンスを加えて、混ぜる。
7.
6の生地をパウンド型に入れ、180℃のオーブンで30〜40分焼く。
※生地をケーキ型に入れたあと、平面をならす。
※途中、表面が焦げそうになったら、アルミホイルで覆う。
8.
オーブンから取り出したケーキは型に入れたまま10分以上、そのままにしておき、その後型から出し、網の上で冷ます。
サツマイモはつぶすときに、あえてきっちりつぶさず食感を残して、食べるときにアクセントとして楽しむもよし。
なめらかにしてスムーズなテキスチャーに仕上げてもよし。
スムーズにしたい場合は、火を通したサツマイモを裏ごしして使うとよいでしょう。
ティータイムのお菓子としてはもちろんですが、朝食に食べるのもおすすめです。