トライフルには“つまらないもの” “ささいなこと”の意味もありますが、このデザート菓子に限ってはむしろ逆。
というのも、わくわくするような楽しさがトライフルにはあります。
たいてい、ドンと豪快に作られ、そして、素材が層になって見えるよう、大きなガラスなど透き通った器に盛られます。
家族の集まりや子供たちのパーティーで登場することが多く、実際に私も、イギリス人の親戚の集まりの場に同席したときにいただいたことがあります。
作るのはいたって簡単。
というのもイギリスでは、構成要素であるスポンジ・ケーキの類もクレーム・アングレーズ(カスタード)も売っているから。
要は材料を買って来て、重ねていけばいいわけで、それだけでは足りないのか、トライフルミックスという、あらかじめ材料がセットになったものまであります。
★材料
(5人以上分)
スポンジ・ケーキ(直径18cmの円型)
1/2台(作り方はこちら → http://ricorice.exblog.jp/15032971/)
クレーム・アングレーズ
約150g(作り方はこちら → http://ricorice.exblog.jp/17982421/)
シェリー
大さじ5
ラズベリージャム
大さじ5
ミックスフルーツ缶
1缶(正味約240g)
生クリーム
200ml
グラニュー糖
15g
★作り方
(15~30分)
1.
スポンジ・ケーキを2cm角に切る。
器に入れ、シェリーをふりかけ、混ぜ合わせる。
※手で混ぜ合わせるとやりやすい。
2.
ミックスフルーツ缶の水気を切る。
3.
生クリームにグラニュー糖を加え、軽く角が立つまで泡立てる。
4.
1にラズベリージャムを加え、混ぜ合わせる。
5.
4にクレーム・アングレーズを広げ、仕上げの飾りに20個ほどとっておき、それ以外の2のミックスフルーツを散らし、3の生クリームを広げる。
6.
表面をぺたぺたと軽くたたき、模様をつける。
5の飾り用のミックスフルーツを散らし、冷蔵庫で2時間以上冷やす。
日本では、クレーム・アングレーズ(カスタード)は自分で作るとしても、スポンジ・ケーキは市販のものがあるのでわざわざ焼かなくても、もしくは余ったケーキ生地を利用していいかと思います。
市販のものを購入する場合は、スポンジ・ケーキのほかに、甘味があまり強くないカステラやロールケーキで代用してもいいでしょう。
私自身は、トライフルの場合、スポンジ・ケーキを浸すのはシェリーがベストと思っていますが、白ワインでもブランデーでもお好みで。
アルコールが苦手な人や子ども向けにはオレンジジュースなどでどうぞ。