ピクルスといえば、キュウリなどの野菜を想像しがちですが、卵も材料に使われます。
砂糖を使う、塩を使うのと同様、酢を使うのも食物の保存方法のひとつ。
世界各国でビールのお供としてパブやバーで見られるメニューで、イギリスの場合は、ゆで卵を使い、酢、塩、砂糖を使って漬けます。
基本的な材料だけだと風味に欠ける。
野菜を使うピクルスの場合は、野菜自体から旨みが出たりもするので、自分でいくつかプラスすればいいのですが、卵だけはどうにもうまくいかない。
そこは便利な世の中、ピクリングスパイスというあらかじめコショウ、ローリエやクローブなどのスパイスをピクルス用に調合したものがイギリスでは売られています。
日本にもピクリングスパイスがあればなぁと思っていたら、そこそこのお店でちゃんと売っていました。
ピクリングスパイスを使えばOKと言ってしまえばそれまでですが、少しだけアレンジを加えました。
また、ほかのミックススパイスと同様、ピクリングスパイスもメーカーによって使用されるスパイスの配合などが違うので、比べてみても楽しいかもしれません。
★材料
(5人以上分)
卵
6個
酢
150ml
水
150ml
砂糖
大さじ2
塩
小さじ1/2
ピクリングスパイス……小さじ1ピクリングスパイス
小さじ1
ニンニク
1片
★作り方
(5~15分)
1.
ゆで卵を作る。鍋に水と卵を入れて、沸騰させ、沸騰したら中火で10分ゆでる。
※ときどき静かにかき混ぜると、卵黄が中央にくる。
※ゆであがった卵はすぐに冷水につけると、卵黄と卵白の境目の部分が変色しにくくなる。
2.
ニンニクは半分に切り、酢、水、砂糖、塩、ピクリングスパイスと一緒に鍋に入れ、ひと煮立ちさせる。
3.
卵の殻をむき、熱いうちに2に入れて、漬ける。
4.
冷めたら密閉容器に移して冷蔵保存する。
卵のピクルスは、作ってすぐではなく、味がなじむ数日後からが食べごろ。
冷蔵庫保存で数週間持ちます。
実は私自身は、卵のピクルスそのものはさほど好きではないのですが、つぶしてマヨネーズなどとあえてサンドイッチの具にしたり、スライスしてロールモップ(ニシンの酢漬け)やディルなどとスモーガスボード(オープンサンドイッチ)にしたり、はたまたラーメンの具にしたりして食べるのは気にいっています。