食紅で不自然に染めず、野菜のビーツの色で赤く染めたケーキ。アメリカの伝統的なケーキを、日本のデリケートなスポンジ生地で焼き、まろやかな生クリームで包んでみました。
★材料
(5人以上分)
ビーツ
小さめ3個
レモン汁
大さじ4
バター
30g+型に塗る分
薄力粉
80g
ココア(ダッチプロセスしていないもの)
大さじ1
塩
ひとつまみ
卵
3個
グラニュー糖
120g
バニラエッセンス
小さじ1
生クリーム(動物性のもの)
約300ml
グラニュー糖
大さじ2
ラム酒
小さじ1(オプショナル)
★作り方
(1時間以上)
1.
ビーツは葉が付いていたら、根元3~4cm残して切り落とす。長い根っ子が付いていたら、切り落とさずそのまま残しておく。やさしく洗って軽く水分を拭き取る。
2.
洗ったビーツを1つずつアルミフォイルに包み、180度で予熱を済ませたオーブンで1時間焼く。1時間経ったらオーブンから取り出し、フォイルを開いて完全に冷ます。
3.
2のビーツの葉の残り根っこを取り除き皮を剥く。2cm程度の角切りにしてフードプロセッサーに入れる。レモン汁を加えてプロセスし、ピューレ状にする。ピューレの内、アメリカンカップ(240ml)1杯分を使用。(グラムにすると約250g)
4.
バター(30g)を1000Wのレンジで30秒加熱し溶かす。残りのバターを型に塗り、クッキングシートを底面と側面にすっぽり貼る。薄力粉、ココア、塩を合わせて篩っておく。
5.
ボウルに卵とグラニュー糖を入れ、電動泡だて器の高速で約10分しっかり泡立てる。しっかり泡立ったら、焼き上がりのスポンジの肌理が細かくなるよう、バニラを加えて低速に落として1分泡立てる。
6.
5に篩った粉類を加え、卵の気泡を潰さないようにさっくりと混ぜ合わせる。8割がた粉が卵に混ざったら、ビーツピューレと溶かしバターを加え、切るようにしながらさっくりと混ぜ合わせる。
7.
6を型に流し入れ、160度で予熱を済ませたオーブンで約45分焼く。
8.
オーブンから取り出したスポンジはワイヤーラックに載せ、即スプリングを外して側面の型を抜きペーパーをはがす。数分粗熱を取り、底面の型を丁寧に抜く。(底面のペーパーは完全に冷めてからお剥がしくださいませ。)
9.
完全に冷めたスポンジを横2つに切り分け、泡立てたクリームを合わせ目、側面、上面にたっぷり塗る。冷蔵庫で数時間冷やしてお召し上がり下さいませ。
スポンジの表面は冷めてくると、ビーツの水分でかなりしっとりします。なもんで3段にはでけなんだのです。クリームを塗る時も気をつけないと、スポンジに指が触れると肌がめくれるくらいしっとりしています。
色が多少薄くなっても気にならないのであれば、もう少しピューレの量を減らしても良いかも知れません。私が加えたのは250gだから、仮に150~200gに減らしても、恐らく赤みが薄れてピンクに変色するってこともないでしょう。
失敗を成功に繋げた、苦労して考えた自然な赤色のケーキ。妻の苦労を知っているだけに、着色に成功したケーキを大層喜んでくれました。