井上荒野さん「ホットプレートと震度四」を読みました。

井上荒野さん「ホットプレートと震度四」を読みました。
  1. おいしそう!

井上荒野さんの小説が好きです。 もっというと井上荒野さんが描く「食の描写」に憧れます。 井上さんにとって「食は文体」だそう。 細かな味や香り、食感が描かれているわけではなく、淡々と食べものが並べられていることを綴っているだけのに登場人物の心情が手に取るようにわかる。 本作は食そのものではなく、料理の道具を通じて男女の機微を描いた良作です。 鍋に残しておいたおでんの出汁を知らぬ......