イギリス・コーンウォールの海辺の村、パドストゥのパブで食べたスープがしみじみとおいしく、舌の記憶をたどりながら作ってみました。
パドストゥで食べたときはタラとエビが使われていました。殻付きのムール(小ぶりのもの)や白身の魚なら何でもいいかなと思います。あるいはほぐしたカニやホタテでも。
貝は殻付きのものだと、いいダシが出ます。ちょっと手間ですが、香味野菜でもあるタマネギを最初に一緒に蒸し、砂やゴミなどを取り除くために濾すのがポイントです。
そしてカタッと音がしたら火から下ろし、煮すぎないようにします。
もし殻付きが面倒なら、最初に野菜をスープストック(本当は魚介類のスープストックがいいのですが。。。固形ブイヨンなら野菜ブイヨン/コンソメを。肉のスープストックはNG)を加えた水と一緒に煮て、そのあと牛乳と魚介類を加えるとよいでしょう。
グリーンピースの緑色は、チャイブかアサツキの小口切りを仕上げに散らすことで代用してもOKです。
全粒粉のパンやクルミ入りのバンズなどと合わせてどうぞ。
パドストゥで食べたスープに添えられていたのがそうだったせいか、シーフードだからか、パンにはバターよりマーガリンの方が合う気がします。
★材料
(2人分)
アサリ(殻付き)
150g(20粒程度)
タラ(切り身)
2切れ
タマネギ
1/2個
ジャガイモ
1個
ニンジン(小)
1/2本
グリーンピース(缶または冷凍)
大さじ2
牛乳
200ml
水
200ml
白ワイン(または日本酒)
大さじ3
小麦粉
大さじ1
塩
少々
胡椒
少々
★作り方
(30分~1時間)
1.
タマネギ、ジャガイモ、ニンジンは1cmの角切りにする。
2.
鍋に水、白ワイン、アサリ、タマネギを入れ、ふたをし弱めの中火にかけて、カタッと音がするまで蒸し煮にする(3〜5分)。
3.
2をふきんで濾す。濾したアサリとタマネギは皿などでふたをしておく。アサリとタマネギを蒸し煮にした鍋は軽く水洗い/キッチンペーパーなどできれいにする(砂などを取り除くため)。
4.
3で濾したスープを鍋に戻し、1のジャガイモとニンジン、グリーンピース(缶であれば水気を切る)を入れ、ふたをし、中火で約10分煮る。
5.
タラは骨をとり、皮をそぎ、一口大(3cm程度)に切る。
6.
4に3のアサリとタマネギ、5のタラ、牛乳を入れ、ひと煮立ちさせる。
7.
いったん火を止め、小麦粉をパラパラと全体にふり、手早くかき混ぜる。水分が足りなければ、水または牛乳を適宜補う。
8.
再び火にかけ、とろみをつけたら、塩・胡椒で味を調える。
下準備
*アサリは塩抜きをしておく。
蒸し煮にしたアサリは、鍋に戻すときに口が開いていないものはNG。捨てましょう。
とろみをつけるために、本来はブールマニエ(小麦粉とバターを練ったもの)を少しずつ加えていきますが、思い切って省略。
代わりに、とろみをつけるために小麦粉を使いますが、一度にどんと入れるとダマになるので、ふりかけるように入れます。指でパラパラさせるとよいでしょう。
最後にひと煮立ちさせるのは、粉くささをとばすためです。