アメリカン・スコーン【American Scones】

アメリカン・スコーン【American Scones】
  1. 8
    おいしそう!

料理紹介

日本でもパン屋さんやホテルのアフタヌーンティーなどで
スコーンを随分と目にするようになりました。
しかし、日本のスコーンは、イギリスのものとアメリカのものが混在し、中にはどちらともいえない、日本で独自の進化をしたスコーンも見られます。

イギリスのお菓子をやっていると、アメリカのお菓子との関係は切っても切れないもの。
当然、アメリカン・スコーンは、(イギリスの)スコーンと材料も作り方も似ています。
とはいえ、私にとってのスコーンは、イギリスのもので、たっぷりのミルクティーと食べる午後のティータイムのお菓子。
クローテッドクリームとイチゴジャムが添えられ、田舎の喫茶店にある野暮ったいぐらいのものが、いかにもで好みです。

そう、イギリスのスコーンは、ティータイムのお供であり、食事に食べるものではないのです。
たとえば、スターバックスで見られるようなタイプのスコーンはアメリカのスコーンで、こちらは朝食やブランチといった食事で摂られることが多い。
イギリスとアメリカのスコーンでは、食べ物としての位置づけが決定的に違うのです。

このレシピの1.2〜1.5倍量で6個作るのが、大ぶりでアメリカらしいのですが、ボリュームが多過ぎるように感じるので、小ぶりにしました(といってもそれなりのボリュームです)。
チョコチップやオレンジピール、ブルーベリーなどを入れて作るのもおすすめです。

★材料

(5人以上分)

  • 薄力粉

    150g

  • 強力粉

    50g+適量

  • ベーキングパウダー

    小さじ2

  • グラニュー糖

    30g

  • 小さじ1/2

  • バター

    50g

  • 牛乳

    100ml

★作り方

(30分~1時間)

  1. 1.

    天板にクッキングシートを敷いておく。
    オーブンを200℃に温めておく。

  2. 2.

    薄力粉、強力粉、ベーキングパウダー、塩とグラニュー糖を合わせて、2〜3度ふるう。バターを適当な大きさ(3cm角より小さいとよい)

  3. 3.

    フードプロセッサーに1の粉類とバターを入れ、そぼろ状になるまで回す。
    ※バターの粒がやや残っていてもよい。
    ※フードプロセッサーが小さい場合は、適度な量の粉類とバターを回し、その後でフードプロセッサーに入らなかった粉類と合わせる。

  4. 4.

    3をボウルにあけ、真ん中にくぼみを作り、牛乳を注ぐ。

  5. 5.

    ナイフでざっくり混ぜたら、手で生地をひとつにまとめる。

  6. 6.

    作業台とのべ棒に強力粉をふるい、5の生地を手で3cm程度の厚さの円形にまとめる。

  7. 7.

    6等分に切る。
    ※ゆがんだものがあれば、ざっくりと形を整える。

  8. 8.

    準備しておいた天板に並べ、200℃のオーブンで15分、表面に焼き色がつくまで焼く。

  9. 9.

    焼き上がったら網の上で冷ます。

★ワンポイントアドバイス

作るときは、バターはさらさらに細かくするよりも多少バターの粒が残ると、ざっくりとした仕上がりになり、アメリカン・スコーンにはふさわしい。
ここではフードプロセッサーを使いましたが、ショートブレッドのプロセス同様、手でもできます。
そして、イギリスのスコーン同様、生地をこねないようにします。
こねると、独特のザクザクした食感にならなくなります。

りこりすさん

りこりすさん

イギリス菓子&料理研究家 食の編集者/ライター、フードコーディネーター“りこりす”がお届けするブログです。 イギリスには住んでいたこともあり、お菓子をはじめイギリスの食のとりこになり、現地に料理コースに通ったことも。 FBページ「イギリス菓子の会」主宰